さてさてここからいよいよ美大入学に向けての過酷な浪人生活が始まります。自分の人生にとってこの1年は出会いに恵まれない本当に荒んだ1年となりました。ですので読みたい方だけお進みください。
まず最初に入った【寮】。ここが最悪でした。部屋は民家の屋根裏部屋を改築して5部屋。頭を曲げないといられない天井の低さ。隣には女を連れ込む浪人生。スーパーの出来合いの食事。いくら犬好きでも耐えられない廊下じゅうに粗相の日々。食事にはもれなく犬の毛入り。同じ住人は1ゲーマー。1ギャンブラー。1ロリ○ン。1アナー○ー。それでお値段月々80,000円。耐えれず親に電話するも、何を甘ったれたことを!!の一点張り・・・そこへ北海道から東京に出張中の兄が来てくれ、事の悲惨さに親に電話してくれたところ、すぐ引っ越せと・・・それで家主にそのことを話すと豹変して、家賃1年分払ってから出てってと・・・夜逃げするように出て行きました。
その後に住んだところは、とてもいい老夫婦の管理人さんで、住居もオンボロでしたが1年快適に過ごしました。
そして、ラーメン屋で深夜バイトをしながら、昼は予備校の生活が始まりました。でも本当に貧しくて、炊飯器にお茶漬けの素を一緒に入れ炊いたり、ツナ缶にマヨネーズかけて食べたり、火もなかったのでハムを1枚ご飯にのせて食べたり、吉牛、ラーメン屋の賄いの毎日でした。
そんな中忘れもしないのが、兄貴がご馳走してくれた焼き肉の味です。本当に飢えていた時、兄貴に電話して「何か食べさせて」と言うと「いいぞ、お前の食いたいものなんでも言え」って会いに来てくれていた兄に今でも感謝しています。いつか恩返しするからね!!
さて月日は流れて、そんな俺にもまた美大受験の季節がやってきます。
次回、『大学受験、そして―。』 お楽しみに!!