昨年夏頃のお話です。
とある公園で子供と一緒に遊んでいたら、その子が「アレで遊びい!!」と、その方へ駆け出して行きました。しかし既にその遊具は、二人の子供が占領していて一向に空く気配がありませんでした。僕はその子に『待っていても空かないよ!?』と言うと、その子は「大丈夫だよ!並んでいればまわってくるよ」といい黙って並んでいました。でもやはり、最初から居た二人は、明らかに並んでいる子に気づいてはいるものの貸してくれる気配はありませんでした。僕は、子供同士の世界なのであえて口出しせずに、ことの成り行きをそっと見守っていました。するとその子は「弘ちゃん、あっちで遊ぼう」と遂に諦めて違う遊具の方へ駆けていきました。
暫く二人で遊んでいると、先ほどの遊具の内の一つが空きました。その子は、ここぞとばかりに駆け出し、念願の遊具に辿りつけました。
さて、その子が2回程遊び、まだまだこれからという時に、そこに小さな男の子がやってきて、その遊具をやりたそうにしていました。2台ある内の片方は、さっきからずっと占領している子供。もう片方はまだ遊び始めてさあこれからだという僕と一緒に遊んでいる子供。
さあどうすよ!?と心の中で呟き、見守ること数秒・・・「ハイ、貸してあげるよ!!」「弘ちゃん、あっちで遊ぼう!!」
明らかに、まだ遊び足りないだろうに、小さい子に譲っていました。その後、僕は心の中で『でかしたぞ!!り○う!!』と呟き、おもいっきり二人で遊びました。
そんな彼こそ、僕の大好きな甥っこです!!
そんな彼に一言『その優しさを、ずっと大切にね!!』